長沢芦雪の落款と波涛図


右上が欠損して、自由に泳ぎまわれるとされ、愛用した、こだわりの朱文氷形印
氷の形とも、亀甲や花にも、綿菓子にも見える愛らしい落款で、芦雪のお気に入り度が想像できる。

左上は、銅製で、朱肉との相性は良くないらしいが、新し物好きなんだヤハリ。


芦雪の波涛図・掛け軸・12幅
185,5 x 138,5cm (8幅)・185,5 x 89,7cm (4幅)
MIHO MUSEUMの芦雪展には展示されていなが、私には垂涎物の波涛図。
愛知県豊橋市・正宗寺の所蔵ですが公開未定。今年の寺宝展はないとのツレナイ情報。
胡粉による吹き付けが潔く、立ちあがる波や波涛も独自の形象で興味深い。
ちなみに6月8日は、芦雪の命日。