魚籠・びく

竹や蔓などを編んで造られた民具は編組品(へんそひん)と言われ、手作りならではの用具の美しさがみられる。
私にとっては、特に漁具である魚籠(びく)は、その用途や機能からくる「かご」の呪術的な意味や、その膨らみのもつ造形と
網目の美しさに魅了され興味つきない。

九州南部で造られたと言われる独特の形態をもつ魚籠で、
四角い底面から立ち上げて肩ですぼまり首で括(くび)れて、口にむけて広がる「方形首括れ広口型」と呼ばれる。
東南アジアから九州・鹿児島地方にみられ、その類似性に関心がもたれている。



ラオス共和国の川蟹を採る魚籠ですが丁寧で精緻な網目が素晴らしい。


どれもラオスの川蟹採り魚籠です。