今夜は大松明・修二会

今日は「お水取り」の本命の日であり、深夜には、閼伽井屋から香水をくみ、
須弥壇下の香水壺に供えられる秘儀・行法がある。今夜は、さぞ大勢の参拝者で
驚異的な数のデジカメフラッシュとの供宴となっているに違いない。
ところで思いかけず、近親者から「東大寺お水取り」の立派な本をいただいた。
神道密教との交響でもあり、御幣や注連縄が、さまざまな場面で使われ興味
つきない。先日取り上げた「花拵え(はなごしらえ)」について、美しい写真や、
趣ある解説を転載させていただきます。


 文献 堀池春峰編「東大寺お水取り―二月堂修二会の記録と研究」(小学館1996年刊)
「仙花紙の白と赤染め、傘紙の黄染めの三色を用意する。芯にタロ(たらの木の訛、
俗に鳥とまらず)の木を5センチほどに切り、真中に穴をあけ、黄色で"におい”(袴)を作り、
タロに巻きつけ、上に赤と白の花弁を5枚貼り付ける。この作業は、テシマゴザの上で
しなければならず、もし、ゴザの外に出たものは、穢れたものとして、使用してはならない。
作られた椿は、ユリナ(縁のついた盆)に入れ、大広間の床におく、数400個。」

この椿は、茶室にいけてよい唯一の造花だそうですが、たまらなくよい。
垂涎ものだ、それも400。
しかし、なぜ鳥とまらずの木なのか、手にしてみたいけれど、漢方薬になるそうですが、