バンコク国立博物館2016ーその2


アユタヤ時代(15〜16世紀)青銅 高 150cm
弓状の眉、切れ長の半眼、鷲鼻、微笑の唇などのスコータイ様式の特徴。
髪の生え際にウートン様式のライプラソック(帯状装飾)。
頭部の大きさから相当な大きさが推測される高い鋳造技術。

アユタヤ出土、アンコール・ワット様式
クメールのナーガ(7つの頭をもつ龍神)信仰に結びつく、ナーガ上に座す仏陀で禅定印を結び、
顔の強い表現などは、アンコール・ワット様式の特長をもつ。

12〜113世紀 アユタヤ ワット・ナープラメーン出土 高さ180cm
強い表情などの表現はアンコール・ワット様式で、当時の王族の装身具である髪覆い、冠帯、耳飾りをつける。
金箔の痕跡から華やかな姿が想像できる。

スコータイ様式(14〜15世紀)

プレ・アンコール期のコンポンプリア様式(8〜9世紀)青銅 高141cm
指先まで丁寧さが素晴らしい。青年のような細身の四肢もみずみずしい菩薩。
私には奈良興福寺の阿修羅像を思いださせられ、比較検証してみたい。

Pre-Ayuthaya 14 Century
仏陀像は結跏趺坐で座り、右手で降魔印を結んでいる。蝕土印とも言われる右手を降ろして地面に触れる。
これは、大地を証人として魔王を降ろした場面を現している。
ラーンナー様式は肉髻(頭頂の肉が盛り上がる髻の形)の上に宝珠か蓮の蕾をかたどった頂飾が見られる。
スコータイ様式の特徴は、肉髻の上に、ラッサミー(火焔か形の頂飾)が見られる。
ウートーン様式は、アユタヤ王朝初代王のウートーン王に因んで呼ばれ、独特な特徴として、
髪の生え際にタイ語でライプラソックと呼ばれる細い帯状が見られる。
そしてまた螺髪(らほつ)や、サンガーティ(肩から掛ける法衣)の微妙な形による様式の違いが見られる。

Early aAyuthaya style 15 Century

Sukhothai 15 Century


Ayuthaya style 16 Century