2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「鏡面美人図(ほおずき)」と双璧をなす、立ち姿や鏡に写る顔をしとめる北斎の肉筆浮世絵「夏の朝・鏡見美人図」 チリチリと赤い絞り襦袢の袖から立ち上がる白い右腕の位置や形が絶妙で艶めかしい。 そして、リズミカルなかんざしの直線によるこの構図には感…
前回のブログ・雛人形の艶やかに開けた唇を見て、葛飾北斎の肉筆浮世絵「鏡面美人図」を思い出した。 ホオズキを口にくわえた興味深い仕草と造形だ。お歯黒の歯、そして下唇が緑色なのは、 高価な紅を厚く重ねると、玉虫色に輝き、光によって緑色に見え、「…
15年ぶりに飾られた、50年前の妹の雛人形。顔や口の表情が艶めかしいのに驚かされる。 口を開いた表情など、絵画では難しく少ないのだが、みごとな表現に感嘆。 そして緋毛氈や金を背景とした、艶(あで)やかな色彩世界には眼福。