2012-01-01から1年間の記事一覧
特集・日本の現代版画1968-1992 1974年制作 STROKES74-15 が掲載されました。38年前の作品であり、時代の経過には感慨深い。 1974年 原 健 リトグラフによるストロークス>のシリーズは、1974年の個展から始まる。それまで、形態の並列や、 繰り返しによる無…
瓶子(ビンシー)と呼ばれ、高台が裾広がりの独特でシンプルな形にひかれる。 美酒(ミキ)を入れて御願(ウチマー)など神前、仏前に供えるのに使用し、一対として祭りや婚礼など祝いにも使われたらしい。 先祖崇拝や御願(ウガン)が盛んな沖縄で、瓶子にも、…
那覇市には、風情のある粋な居酒屋が郷愁をさそう。 この「うりずん」は、かって30年ほど前に訪ねたことがあるが、15年前からは毎年、 那覇に来れば暖簾をくぐり、琉球に来た実感をあじわえるお気にいり。 最近は、変わっていないことを願いつつ訪ねている〜…
南風原(はえばる)文化センターには、沖縄に関する歴史やむかしの暮らし等の展示が興味深い。 火ヌ神(ヒヌカン)ー火(カマド)の神。 琉球神道のニライカナイ(海の神)とオボツカグラ(天の神)の神々をも礼拝する神棚ですが、 御札など祀らずシンプルで清楚だが…
「利休と織部」とタイトルされた展覧会、これは見落とすわけにいかないと〜。 東京港区白金台の畠山記念館 水玉透鉢 野々村仁清 江戸 畠山記念館・蔵 あこがれの野々村仁清の透鉢を発見。かつて、滋賀のMIHO美術館にて、仁清の透鉢を知り、その造形に感服し…
西アフリカ、コートジボワール・セヌフォ族の椅子(58x46x44〜49cm 13,5kg) 一本の木からくり抜き作られた椅子。座面は人体の形状(?)にそって削られており圧倒的な存在感。 このアングルからですと、巨大なコンストラクション・建造物に見えお気に入りの椅子…
古代より原始信仰の対象であったとされている三輪山へ拝山(登山)する。 三輪山をご神体とする大神神社(おおみわじんじゃ) この紙垂は通常のものよりシンプル、榊や竹との組み合わせのしつらえもよく、私には垂涎もの。 古代マヤには、マット・シンボルとよば…
] Leni Riefenstahl ― Bone in Berlin in 1902, studied Painting and became Dancer,Actress,Film director,……etc 20世紀最強の女性と言われる Leni Riefenstahl だが まず絵画を学んだとされる感性のせいか、ヌバ族のface paintingを多くとりあげており、 …
写真集「NUBA」は、かって30年前、衝撃と感動から愛蔵したRiefenstahl(1902〜2003)の アフリカ・ヌバ族を撮ったセンセーショナルな写真集。 もっとも美しくしなやかな肢体をもつと言われるアフリカ・ヌバ族 なんと!Youtubuに、この世界が動画となっいるのを…
それぞれ、嘴(くちばし)をもつマスクで、生活や文化に精霊としてのサイチョウ鳥の重要性があると思われる。 左・リベリア共和国Dan・Maou族のマスク。中・コートジボワール・Grebo族マスク 6つの複眼をもち、祖霊からの庇護とともに、戦意高揚の威嚇や畏怖…
初夏の庭にて ウニサボテンが、このような花を咲かせるとは驚き。数年ぶりに咲いたらしく、朝に開花し夕刻には萎んでいた。 まったく一日だけの華。和名は、花盛丸でウニサボテン属らしい。 Echinopsis Fubiflofaはギリシャ語でEchinoa(ウニ)とOpsis(〜に…
太古から変わらぬ原始の花・タイサンボクが、Magnolia(マグノリア)と呼ばれる芳醇な香りとともに開花。 花弁が蓮弁や散華に似て、盞(さかずき)につながる姿形が、やはり魅力。 参照;2011-06-16 - 原健 ブログ 参照;2010-08-05 - 原健 ブログ
大型で、素晴らしい彫刻をもつ法螺貝・トゥンカル(手前)は、真鍮をまとい、コーラルやターコイズが散りばめられている。 かなりボリュームのある重さで3,3kgある。 カーラ(鬼面)神や、竜神(ドラゴン)、豹、虎、鳥などの彫刻が、アルカイックな強さや神秘感…
貝殻の白、純銀に深く精緻に刻印されたチベットの文様など魅惑的な造形。 チベット・ラマ教での宗教儀式に欠かせない法具で、トゥンカル(Dung dkar)と呼ばれ、「白い法螺貝」を意味する。 古代インドよりヒンズー教においても、法螺貝から出る音は、神仏を呼…
東京国立博物館で「ボストン美術館・日本美術の至宝展」を観た後に、同館一階に展示されている ヴィシュヌ立像を発見。憧れの神像に、まさかここで出会えるとは驚き。 これは、ヒンドゥー教の三大神の一人で、宇宙を守護する維持と救済の神とされ、興味深い…
抹茶のだて(野点)用に作られた瑞々しい真竹の器をいただき、もちろん満面〜。 口縁もていねいな仕上がり、さすが、木工室の専門技術員Sさんに感謝。 早速に抹茶を点ててみると、美しい同じ若竹色に、あらためて驚く。日本・大和の色だ! 茶杓の下には、和食…
朱漆を愛する者にとっては、思いがけない根来瓶子が身近に…… 黒漆の地に朱漆の上塗りをほどこした根来塗りで、経年による黒地があらわれ滋味とされている。 背景に原健作品「HT-0509」2005年制作油彩を配し、根来塗り角切折敷(盆)にのせてみました。 この瓶…
2012年4月13日〜5月13日 一階フロアー中央に、古い井戸があり、涼しげに金魚の泳ぐギャラリー。 先代の鈴木邑治社長がプロデュースしコレクションしていた作品を展示 原健「strokes88-4」Lithograph・1988年、右は白髪一雄氏版画作品。 原健ポートフォリオ「…
酒を入れた神饌の器ですが、この肩から胴、そして基台部への、ふくらみある曲線の素晴らしさ。 黒漆の上に朱漆を施した「根来瓶子」が知られるが、これは、それより時代は古いとされる黒漆瓶子で、 朱漆で松がのびやかに描かれている。サイズは、高31,5 x 胴…
「鏡面美人図(ほおずき)」と双璧をなす、立ち姿や鏡に写る顔をしとめる北斎の肉筆浮世絵「夏の朝・鏡見美人図」 チリチリと赤い絞り襦袢の袖から立ち上がる白い右腕の位置や形が絶妙で艶めかしい。 そして、リズミカルなかんざしの直線によるこの構図には感…
前回のブログ・雛人形の艶やかに開けた唇を見て、葛飾北斎の肉筆浮世絵「鏡面美人図」を思い出した。 ホオズキを口にくわえた興味深い仕草と造形だ。お歯黒の歯、そして下唇が緑色なのは、 高価な紅を厚く重ねると、玉虫色に輝き、光によって緑色に見え、「…
15年ぶりに飾られた、50年前の妹の雛人形。顔や口の表情が艶めかしいのに驚かされる。 口を開いた表情など、絵画では難しく少ないのだが、みごとな表現に感嘆。 そして緋毛氈や金を背景とした、艶(あで)やかな色彩世界には眼福。
コレクションより、タイ国の仏像 ウエグナーのYチェアー(オーク・オイルフィニッシュ)に相性よくおさまるチェンセーン様式のタイ仏像 チェンセーン美術は、タイ北部において、13世紀頃よりインド・パーラ様式やビルマの影響を うけており、これは、初期の特…
賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ・上賀茂神社)の立砂を見にゆく。ここの端正な立砂には、 なぜか心落ち着き安心させられる。京都での所要後、閉門の5時に間に合い滑り込む。 神籬(ひもろぎ)―神聖な籬(まがき) 大徳寺の東通り奥にあり、かって駐車…
第1回AYA EXHIBITION に参加し2点出品する。 飛華ASUKA-1201 ガッシュ、パステル、アルシュ紙 57x48cm 飛華ASUKA-1202 ガッシュ、パステル、アルシュ紙 57x48cm
2012年「DOMANI・明日展」の45周年特別展示に「望潮・シオマネキー0720」を出品。 原健 「望潮・シオマネキー0720」 117x910cm F50 油彩・キャンバス 展覧会パンフレットに記載したコメント 望潮と書いて「しおまねき」と読み、数年前から、「望潮」の言葉…
「ウツクシキ」を掲げる美意識をもつ、戦国武将の大胆な箆(ヘラ)や鉈(なた)による強靭な創作や 造形に会いに行く。同時代の織部、唐津、美濃、伊賀など優品も多く展示されており堪能と眼福。 釘抜き紋が絶妙な黒織部茶碗。箆(ヘラ)で釉薬を剥いだ平らな菱形…
末永史尚(すえなが・ふみなお)氏が制作した美しいカレンダーをいただいた。 かなりユニークで楽しめるアートですね!賛美して紹介。 末永史尚氏のコメント 「大きさはばらばらで、重ねると、でこぼこがたがたの四角。この四角は、 まんがのコマのカタチで…
瀧原宮(たきはらのみや)は、「大神の遥宮(はるかみや)」と言われる伊勢神宮・内宮から最も離れた 元伊勢・別宮である。深い渓谷と鬱蒼とした森林の長い参道を進み参拝(1月6日)。 参道にそびえる左の神杉は、不思議なことに、表皮が捻じれてスパイラルして…
謹賀新年・賀状 平成24年壬辰元旦 見かけなくなった根付きの門松に出会い購入。左は、男松(オンマツ)で葉がかたい。 右は、女松(メンマツ)で葉はやわらかい。黒松と赤松の違いのようです。 京都でみかける根付き門松ですが、名古屋近辺では、笹と梅と一…