沖縄・琉球

瓶子(ビンシー)と沖縄ヤチムン(焼き物・陶器)

瓶子(ビンシー)と呼ばれ、高台が裾広がりの独特でシンプルな形にひかれる。 美酒(ミキ)を入れて御願(ウチマー)など神前、仏前に供えるのに使用し、一対として祭りや婚礼など祝いにも使われたらしい。 先祖崇拝や御願(ウガン)が盛んな沖縄で、瓶子にも、…

那覇・泡盛の店

那覇市には、風情のある粋な居酒屋が郷愁をさそう。 この「うりずん」は、かって30年ほど前に訪ねたことがあるが、15年前からは毎年、 那覇に来れば暖簾をくぐり、琉球に来た実感をあじわえるお気にいり。 最近は、変わっていないことを願いつつ訪ねている〜…

沖縄・南風原文化センターと浦添市の経塚

南風原(はえばる)文化センターには、沖縄に関する歴史やむかしの暮らし等の展示が興味深い。 火ヌ神(ヒヌカン)ー火(カマド)の神。 琉球神道のニライカナイ(海の神)とオボツカグラ(天の神)の神々をも礼拝する神棚ですが、 御札など祀らずシンプルで清楚だが…

琉球 4 のまんじゅう

朱色で「の」と走り書きされた饅頭が、若い人達とのお茶会で出てきました。 月桃の葉に乗り、なんともアッケカランと、素朴な「の」の字に唖然とし 由来も熨斗(のし)の代わりの意とかで嬉しくなります。 「の」の字が焼き印でなく、朱色の手書きで、もち肌…

琉球 3 ・読谷山焼の里

読谷村にやちむん(焼きもの)の窯場を訪ねる。 ユニークな青と黒のシーサー。 数年前にお訪ねした大嶺寶清氏の工房・ギャラリーを、お手伝いした経験をもつ県芸絵画の助手と再訪する。 幸いなことにお会いでき、タイ国の陶器や陶土について、興味深い話をう…

琉球2・中村家住宅

沖縄本島の中部に、戦前の石積みがのこる屋敷・建築を訪ねる。 玄関の中央には、沖縄独特のヒンプン(顔隠し塀) 門の右側には風情ある古い琉球石灰岩の石積み。 風通しのよい中庭。 左は、トゥングワ(台所)への入り口。右側は高倉。 赤瓦が美しく。左下に…

琉球 Ⅰ

11月。一年ぶりの那覇に滞在。「琉球は竜宮」にふれる。 首里城の南東に位置する歓会門。守礼の門の丁度反対側なので、観光客もめったに来ない。 新しく修復された石積みのカーブする城壁が優しいけれど、古の石積みの風情は残念ながら階段の一部のみ。 爛熟…

読谷窯と根来盆

根来塗角切折敷(すみきりおしき)盆には、酒器でなければと… 灰釉の泡盛角瓶と猪口は、'05年に読谷山窯の大嶺實清氏の陶房を、沖縄県芸の友人に紹介するよと 連れられ、お訪ねした時に求めたもの。大嶺氏は、沖縄芸大学長を辞められた直後で悠々とされ、 美味…

沖縄・おもろまち気分

那覇副都心・おもろまち駅前。この時期に満開の「トックリキワタ」 別名 スペイン語でヨッパライノキ の堂々たる威容。 南米のボリビアから持ち帰った種から植栽40年、街でも、よく見かけるようになった。 この木が最初の一本らしい。庭で大きくなりすぎ、こ…

母たちの神・比嘉康雄展

かなりの眼力で、にらみをきかすシーサー(獅子・シーシー) 軟弱なシーサーが多いなか、こうでなくては! 沖縄・那覇に6日ほど滞在する。 県立美術館では、かって求めた写真集の 写真家・比嘉康雄の没後10年を記念した展覧会が開催されていた。 最も注目し、…