瓶子(ビンシー)と沖縄ヤチムン(焼き物・陶器)



瓶子(ビンシー)と呼ばれ、高台が裾広がりの独特でシンプルな形にひかれる。
美酒(ミキ)を入れて御願(ウチマー)など神前、仏前に供えるのに使用し、一対として祭りや婚礼など祝いにも使われたらしい。
先祖崇拝や御願(ウガン)が盛んな沖縄で、瓶子にも、こだわる傾向があり形が美しい。
これは、時代が不明だが素朴で粗野でもあり魅惑的な形態や色彩をもつ古陶。浦添骨董市にて。


大嶺實清氏のお猪口たちとワンブー(小鉢・11cm)
かって下地に豚の血を使っていた漆の朱や、お盆の縁が丸みをおびた造形に興味をもっていた琉球漆しの小盆。
 浦添美術館は、古い琉球漆器の素晴らしいコレクションで知られ、技法にも丁寧な解説や展示がみられ、多くを教えられる。

今回、大嶺實清氏のアトリエで求めた大皿(24㎝)は周囲は経垂れたような弛みがあり、
なんともゆったりした余裕がおおらか!そして、緑釉の大胆な三角の切り込みが素晴らしい。

左上はかくびんと呼ばれる泡盛の銚子小さなおちょこと土味は同じようで、口あたりがワイルドで楽しめる。
新城島パナリ焼きを現地で検証されたことを思い出させる土味かな!

読谷村・大嶺實清氏アトリエ