アフリカの仮面と椅子・ダン族とファング族



西アフリカ、コートジボワール・セヌフォ族の椅子(58x46x44〜49cm 13,5kg)
一本の木からくり抜き作られた椅子。座面は人体の形状(?)にそって削られており圧倒的な存在感。
このアングルからですと、巨大なコンストラクション・建造物に見えお気に入りの椅子コレクション。
低い小型のものは、洗濯椅子(台)とも呼ばれ、洗濯物を座面にたたいて洗い、絞るのに使われたらしい。

この草ビロード布は、コンゴ民主共和国クバ王国ショワ族の刺繍布で、ラフィア(椰子)の繊維で編まれている。
幾何学文様はバリエーションにとみ、それぞれ意味があり埋葬にもつかわれ関係する。

西アフリカ・コートジボワールの北西部に住むダン(Dan)族の仮面―GUNYEGE Mask,Dan
マスクを付けた勝者が、挑戦者を追いかけるという儀式(祭り)的な徒競走に使用する仮面。
森林にすむ霊的神秘(精霊)の力を発揮できると伝えられているが、凝縮されたシンプルな美を漂わせている。


アフリカのマスクとしては珍しく、端正で静謐な表情をもつ造形で、その神秘性など日本の能面にも、ひけをとらない
魅力と力を秘めている。欧米でも人気のあるマスクのようです。


中部アフリカ・ガボン(Gabon)共和国のファング族の仮面。Fong Ngil mask
村の治安に関する「Ngil」と呼ばれる結社があり、その判決を司どり、パワーを持つ精霊を表しているらしい。
有名なのは、アメデオ・モジリアニが、このファング族マスク群から触発されたと言われている。
参照;アフリカの仮面・バードマスク - 原健 ブログ