クメール美術・観音菩薩 仏頭 青銅

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タイを中心にしたインドネシア半島の仏教美術にはいいつくせぬ魅力がある。
コレクションしたこの仏頭は、円筒形の宝冠をいただき正面には阿弥陀如来の化仏が
頭上に置かれていることから観音菩薩であり瞑想する表情が素晴らしい!
顔の様子は一種独特で、眉毛は左右につながり、鼻は低く広がる獅子鼻で口唇の厚いモーン族の
ドヴァラヴァティ(タイ語でタワーラワディー)様式のながれをくんでいる。
そして、アンコール美術のバイヨン様式や、宝冠の表面上にあらわされた
線刻の幾何学的な意匠文様は、タイのロッブリー期の特長であり、
クメール系のロッブリー美術ならば、12〜13世紀の様式かもしれない。
SiemReapの骨董店にて求める。青銅 高さ17cm横12,5cm
[:W500]

横顔の彫刻的造形は素晴らしい存在感をもち、
背面から見る髪型や髪は繊細で、緻密な表現力には感嘆させられる。