映画・「ハーブ&ドロシー 」

昨年暮れには、公開されていたのだが、おとぎ話のようなアート&ライフのドキュメンタリー


1970年代、ニューヨークの、アートシーンが、垣間見れ、ミニマルやコンセプチュアルな
作家や作品が登場する。
ベニス・ビエンナーレでの初見のリチャード・タトルや、マンゴールドは、思い入れのある
作家なだけに、スタジオでのやりとりや作品など興味深くなつかしい。
チャック・クロースの様態には驚かされる。
75年前後に滞在したN,Y,がなつかしく、いろいろと感慨深い。
けれど、真のコレクターの心髄や姿勢に触れさせられるシーンや言葉には感動。
作品を見つめる眼差しに、アートの魅惑と凄さを、あらためて確認させられた。
そして、ボーゲル夫妻の膨大なコレクションに喝采&乾杯!
なまぬるい美術観賞を叱咤される思いで、やはり、身銭をきってまで、選ぶ収集家の眼差しに
矯正させられる。
最初のコレクションが、チェンバレンの立体とは、これにも驚かされ、
さすがの、ただならぬ審美眼だ!