玉林院・簑庵(さあん)

京都国立博物館での長谷川等伯展に関連した特別公開を大徳寺などで巡る。


瑞雲の瓦、垂涎物だ!

大徳寺塔頭の玉林院にある南明庵。左(西)に簑庵(さあん)、右側に霞床席の書院
白木の二つの踏み台は、特別展のための仮設。庭は解体修理のあとで、いまだ赤土が、


油壁(大阪土)に藁(わら)の苆(すさ)を、それも、ながすさを、表出させる造作・手法には、
しばし凝視させられる。藁をつかったキーファーの作品や、モネの「積み藁」まで思い出された。
散らされた黄金色の艶をもつ藁のなが苆(すさ)と、歪(ゆが)み柱(中柱)の皮付赤松。絶妙

転載:「国宝・重文の茶室」監修中村昌生 世界文化社発行 1997年初版