「かのこ斑点」と「連銭(れんぜん)型紋」

馬に描かれ斑点や斑(まだら)紋が、「かのこ紋」との関連で思いだされる。
この作品は、この春の長谷川等伯展で見ためずらしい「牧馬図屏風」部分

ミゴトな駁毛(ぶちげ)、まだら馬、描画技法「たらし込み」で出来る形状だ。
かなり思い込みのある描出なのだが、これが等伯とは! なんだか、洲浜にも見えてくる!

連銭葦毛(れんぜんあしげ)
全身に銭型が連なる駁毛(ぶちげ)文様が散っている。その毛色の美しさから
中世日本では重宝がられ、「平家物語」では、名馬として多く登場とある。
このような斑文様や斑点を貴重とし愛でる日本・大和(やまと)の趣向は、世界的に特異かも!
長谷川等伯展カタログ「牧馬図屏風」より部分複写・転載

海外では、アパルーサ(Appaloosa)と言われる品種で、アメリカ・インデイアンが交配し、
愛でたとか、白地に黒や茶の斑点のものはLEOPARDと呼ばれる貴重種だが
ミゴトな「かのこ斑点?」ですね!