俵屋・扇



俵屋宗達・扇面貼交屏風六曲一双・出光美術館から
朝顔扇面図のたらし込みによるムラ雲を、パラパラと開く扇にして確認したいと試作。
やはり、順次展開するたらし込みの帯には、扇のもつ造形の妙味を堪能させられる。
この扇面図には、折目は認められず、折目のある宗達筆の扇面にならい作成。
扇の骨がこれは9本で珍しい。やはり屏風での絵画性からなのか!


松島・荒磯図屏風 六曲一双 フリーア美術館 蔵 部分
羨望やまない屏風に描かれた洲浜。その美しいたらし込みの帯に酷似している。  

同じ屏風の杜若図も扇に仕立ててみると、やはり絶妙。

杜若(かきつばた)扇面と並んだ宗達の扇2本が豪華絢爛
しかし、再現した色彩はメチャメチャでお許しください。
開閉できる扇は、平安時代檜扇・ひおうぎから日本のオリジナルで、
日本舞踊や能楽狂言には欠かせない。
携帯扇風器にもなるからスゴイ!