MIHO MUSEUその1−江戸絵画の奇跡 展

ファインバーグ・コレクション展「江戸絵画の奇跡」を甲賀市の山中にあるMIHO MUSEUMでみる。
俵屋宗達「虎図」・葛蛇玉「鯉図」など期待どおりの素晴らしさに凝視と詠嘆。


設計は、ルーブル美術館のガラス・ピラミッドで知られる建築家I.M.ペイ
床、壁とすべてトラバーチン(ライムストーン)で、自然光が降り注ぎ、テーマは桃源郷とのこと。
展示空間も贅をつくしたゆとりで、コレクションも中央アジアの古代美術は特筆もの。

宗達「虎図」ーこの柔らかくふくよかさ。宗達の技量にあらためて感服。
会期中に展示替えがあり、この水墨図は、28日で終了とのことで馳せさんじた次第。

葛蛇玉(katsu jyagyoku)「鯉図」
かって、プライス・コレクションの「雪中松に兎・梅に鴉図」では圧倒された葛蛇玉の鯉図。
五枚の桜の花弁や波紋、そしてカラフルな柳に目を奪われ、しばし眼福。


祇園井特(ぎおんせいとく)「化粧美人図」 玉虫色に輝くという、緑色をした笹色紅
太い眉もなかなかで、江戸と異なる京美人の化粧は、京独特の美意識であり興味つきない。
参照;笹色紅ーhttp://d.hatena.ne.jp/takeshihara/20120308/p1
図版は、カタログより複写・転載いたしました。
若冲や岸岱(がんたい)にも注目。会期中に2回の展示替えがあり目がはなせない。