朱漆「根来」展・MIHO MUSEUM

朱漆「根来」中世に咲いた華 展(会期9月1日〜12月15日)を観る。
強靭で洗練された素(木)地。そして、日本古来よりの朱漆の塗法による光彩は
ペインテングそのものの究極の一面をみせていると思われてならない。そして、
縄文より愛でられてきた祭祀性をもつ「朱」と黒の魔力には引き付けられる。



MIHO MUSEUMの一翼にある特別展会場エントランス。
400点を超す「根来」の優品は、過去最大規模で、初日(日曜)の混雑をさけ2日目にでかける。

左はサントリー美術館所蔵。右はMIHO MUSEUM所蔵。本来は一対の「瓶子」として神前に供えられて
いたと考えられ、今回の同一空間での並置は、愛好者にとっては待望の展示。

「輪花盆」 黒沢明監督が旧蔵していた優品・現在は北村美術館蔵

「根来に囲まれた黒沢明監督(1960年代)」と記されている。
黒沢映画「蜘蛛巣城」など、たびたび根来が使われ愛蔵家として知られる。

蜘蛛巣城」では、原作のシェイクスピアの「マクベス」の第2幕にあたり、山田五十鈴
能楽のように静かに、装束も素晴らしく手には黒沢監督愛蔵・根来の瓶子


二つの朱と黒の「瓶子」と「角切折敷」や「湯桶」は、かって私が求めた愛蔵品。
参照;黒漆瓶子 黒根来・黒漆絵瓶子 - 原健 ブログ
参照;朱漆瓶子 朱漆・根来瓶子 - 原健 ブログ
参照;黒漆の瓶子黒漆の瓶子 - 原健 ブログ
MIHO MUSEUM HP http://www.miho.or.jp/