ウェバー・コレクション展/MIHO MUSEUM


「ニューヨーカーが魅せられた美の世界」とタイトルされており、
日本美術を中心にしたたコレクションには、興味深く垂涎ものが散見される。
素晴らしいカタログは総455頁で、なんと3,7cmの厚さ。
作品画像はカタログから複写いたしました。


高取透文台鉢・江戸17世紀、17,5cm x 22,5cm
内ヶ磯窯(福岡県直方市頓野)による高取焼。高台脇にも透かしが入り
特徴付けられている逸品。
この透かしによる優品には、野々村仁清の「透かし鉢」が知られる。
参照;http://d.hatena.ne.jp/takeshihara/201006
参照;http://d.hatena.ne.jp/takeshihara/20130130/p1

根来杓子 室町15世紀 長さ34,3 幅7,3cm
持ち手中央部分には、稜線にかすかな凸があり持ちやすい造形となっている。
木のやわらかなアーチと反りによる朱漆の根来塗りには、しばし感嘆。
いいわゆるスプーンとして最高のデザインかもいれない。
根来瓶子 室町15世紀 高さ30,9 x 22,5cm
黒沢明監督が愛蔵した根来瓶子が映画「蜘蛛巣城」のクライマックスで
山田五十鈴に抱かれて登場するが、このウエーバーコレクションに収まっていたとは!
参照 http://d.hatena.ne.jp/takeshihara/20130910/p1

破れ扇 黒羅紗地破扇紋陣羽織 江戸19世紀
背に取り付けられた破れ扇。勝利を願う陣羽織に、この意匠とは
驚きのデザイン、なにかの極みを見せつけられてならない。

ウェバー氏は77才の現在でも、アスリートとしてアイアンマン・
トライアスロンに挑戦されているコレクターとか、