毛越寺・遣水・常行堂・洲浜

平泉・毛越寺( もうえつじ)が世界遺産に登録され喜ばしい。この平安・浄土庭園は、池の際・稜線の洲浜が実に豊かな曲線で、
勾玉状の入江がある中島の洲浜も美しい。2006年に訪れた画像から。


後方に築山と荒磯の岩組。柔らかい曲線から出島と飛び島・立石。

往時の遣水に出会えて感激。作庭(人工)でここまでの美意識を!驚きです。光琳「紅梅図」を彷彿させる形状。

参照;平城宮東院庭園 http://d.hatena.ne.jp/takeshihara/20100422

遣水から流れ、大泉ヶ池への注ぎでる石組。9月初めに訪れ、人が少なく静かなたたずまいを満喫。

ひっそりと建つ常行堂の屋根。なぜか秘儀が漂う不思議な佇まいが印象的。
この檜皮葺屋根のシンプルな宝形造りは、建築の原点が感ぜられ、縁板を支える縁束(えんづか)の並びも美しい。




内陣の縄(注連縄)に吊るされた切り紙の美しき造形は目を引き、極上の「しろもの」


作物の神として献膳式に関連するのでしょう、周りには折あとがヒラヒラと幾重もあり、にくい造形だ。

摩訶不思議な闇の摩多羅神には、茗荷が、なぜか付きもの。やはり「抱き茗荷」の紋があり撮影
この図案(デザイン)の美しさはいつも新鮮だ。茗荷が向かい合い「抱き」のネーミングにも感服と愛着。

常行堂牛王宝印(ごおうほういん)。 しかし「牛王」の言葉の意味や伝説も摩訶不思議。
震災後、立石が傾き、添え木がしてある画像を見て唖然。5年前の画像でしたが、思い出し掲載。