2013-11-26 本阿弥光悦・桃山の古典 展覧会 本阿弥光悦の携わった名品が、なんと150点が揃うという恍惚の展覧会。 私には琳派の創始者で原点でもあり、宗達との接点を探れる稀にみる至福の鑑賞で 二日続けて五島美術館に出向く。 光悦の描いたものとされる数少ない扇面 中箱書きには宗達筆とあるが、近年では故山根有三氏が光悦の絵と推定されているが、はたして! それにしても魅惑的な香合。 黒楽茶碗の逸品ぞろいのなか、今回は、赤楽茶碗の銘「祇王」(右)に瞠目させられる。 赤楽のおおくは赤土を用いているが、白土の上に黄土を塗り、透明釉をかけて明るい発色と輝きを出している。 口縁は外に反り、山道は広くその野趣に富む形状に魅かれる。 5点の蓮下絵百人一首和歌巻断簡のうち、今回初めて公開の断簡は、宗達の垂らし込みが特に素晴らしく息をのむ。