長谷川潔の油彩画

京都国立近代美術館4階のコレクションギャラリー

思いかけず、長谷川潔の作品が展示されていた。使い込んだビュランやスクレパー等の道具と、
壁には数点の油彩画や名作の銅版画が架けられ興味深い。



「白い花瓶に挿された草花」1948年 作。
なぜか、魅入られてしまった格調高い油彩作品。しかし、かなりの極彩色だ!
マニエ−ル・ノワ−ル(黒の手法)を極めた画家の色彩あふれる油彩を前にして、
ルドンを思い出させられ、その相異も興味深い。
このサインは、やはり、ネクタイをし正装していなければ描けない筆跡であり、
襟を正させられる。作品は、すべて端然、凛然としており、
アトリエで制作中にも、ネクタイをしていらしたとの伝説が…。
これは、駒井哲郎先生から聞いたことですので、信憑性はつよいと思います。

最後の部屋には、モンドリアンが展示されており、久方の実物にふれ充実。、