静嘉堂文庫美術館その1 曜変天目・油滴天目

世界に3点しかなく、最も美しいと言われる奇跡の茶碗ー曜変天目を観る。

静嘉堂文庫創立120周年美術館開館20周年記念・受け継がれる東洋の至宝・茶道具の美

世田谷・二子玉川の近く、英国式建築の静嘉堂文庫と美術館前。円形の池をとりまく車寄せが優雅。

大名物・曜変天目(稲葉天目)(南宋・12〜13世紀 副建省建窯)・国宝
「曜」は、星・輝くの意味であり、現存する3碗の曜変天目のうち、もっとも華やかな虹色に輝く光彩をもつ。
口縁をひねり返した鼈口(すっぽんくち)から、漏斗(ろうと)状にすぼまる形をする天目形。
他の2碗は、京都・大徳寺龍光院所蔵と大阪・藤田美術館所蔵。いずれも国宝。


油滴天目(南宋・12〜13世紀 副建省建窯)
油の滴が水面に散ったような斑紋が、内と外の黒釉状の上にビッシリと浮き現れている。
中国文献には、「滴珠」や「油滴―うすむらさき色のしらけたるほし、うちそとにひたとあり」と記述されている。

文庫創設120年、美術館開館20週年の記念展だけに、茶道具の名品がならぶ。
参照;画像転載―「静嘉堂の茶道具・茶碗」発行:静嘉堂美術館とパンフレットより。