吹き墨・香港藝術館

香港を訪ねた時(2年ほど前)。香港藝術館に行きましたが、陶磁器の部門は、さすが、
歴史の厚みに圧倒され、クギずけにさせられる美術品に出会いました。


抽象表現主義的なタッチ、どうも直接には筆をおいたようには見えない釉薬の流れと滲み、
キャプションを見ると、スプラッシュ(Splashes) とある。吹き付けではないか!
日本には「吹き墨」の技法があるけれど、このような繊細で筆で描いたような吹き付けは
お目にかかったことがない。
唐(618〜907年)の時代に、この表現とは感嘆させられるのみ。
いまだ忘れられない、絵画と言ってよい美術品だ。

スプラッシュではないが、この大胆な筆跡が唐(618〜907年)の時代……素直にホンマでっか!
黒ではなく、黒地に白の釉薬でデップリと、なんともモダ〜ン
この美術館は、写真撮影OKでした。日本は撮影禁止がおおいですね!
ただ東京国立博物館はいきな計らいで撮影でき―喝采