香包・朝顔図



この夏、朝顔の美に惚れ直させられ、日本の朝顔を愛でる感性を再認識しましたが、

光琳のなかなか秀逸な香包の朝顔。残念ながら海外でのコレクションですね!
しかし、宗達の移り香がプンプン。
香包(こうつづみ)は、香木を包むためのパッケージであり、包んだ折跡がある。
香道では、試香包と本香包があるが、このサイズからですと、
まとめて入れておく「総包み」だったのかな!
開くことにより、順次現れる画面を考慮して図案され、立体的に飛び出し展開することで
先端的な3Dの仕掛けを備へていることになる。?
図像をプリントし、折跡にそって試みました。包み方は正しいと思いますが!
(PCの恩恵を、充分に堪能!)


香を聞く香席の世界に、こんな視覚的な趣向があるとは!
光琳筆とされる香包は数点知られているそうです

光琳「蔦図香包」―1昨年の東京国立博物館「大琳派展」に展示されていました。
宗達なら、もっと自由闊達に、そして、銀泥をたっぷりとと、夢見てしまう、わたくしのわるい癖。
宗達に香包がないのは残念。しかし、扇面で充分に発揮していますね。

光琳「柳図香包」細見美術館

光琳「白梅図香包」―MOA美術館蔵